高校生自殺、声上げた遺族の3年(下)
2019年7月22日。海星高校2年だった16歳の次男を自殺で亡くした両親=長崎市=は、市内で講演を終えた教育評論家の尾木直樹さん(73)を、会場の楽屋に訪ねた。
弁護士ら専門家による第三者委員会は、次男の自殺といじめとの因果関係を認めた報告書を18年11月にまとめたが、海星高校側は「根拠が示されていない」と受け入れを拒んでいた。
教師、研究者として35年以上いじめ問題に関わってきた尾木さんは、この問題が報じられた直後から、ブログやテレビ番組で学校側の姿勢を批判してきた。長崎訪問を知った両親が「意見を聞きたい」と申し込み、実現した面会だった。
- 自殺から3年。声を届けようと闘った遺族に、話を聞いた。
- 男子生徒の死から4月20日で3年。いじめと自殺の因果関係を、学校はいまだ認めない。生徒が秘めたままだった声を探り、届けようとあがいてきた遺族の3年間をたどった。
これまでの経過を両親から聞き、尾木氏は言った。
「当該生徒が辛いと思ったら、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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