「不適切指導」による子の自死、可視化へ一歩 遺族の願い受け文科省

 児童や生徒の自殺に関する都道府県教育委員会への文部科学省の調査で、今年からある設問の選択肢がひとつ増えた。体罰などの不適切な指導が原因で子どもを失った遺族の強い要請によるものだ。遺族は「大きな一歩」としつつ、さらに調査内容の開示などを求めている。

 変更があったのは、文科省が毎年実施するいじめや不登校、自殺などについての調査。各校の回答などを都道府県教委がまとめ、文科省に回答する。今年、自殺した児童生徒の状況を聞く質問で、新たに「教職員による体罰、不適切指導」という選択肢を追加した。

 従来は「家庭不和」「父母等の叱責(しっせき)」「学業等不振」「いじめの問題」「恋愛関係での悩み」「不明」など13の選択肢。教職員に関するものは「教職員との関係での悩み」のみで、体罰や不適切指導もすべてここに分類されてきた。

「選択肢の明確化で実態把握に努める」

 改善へ向けて声をあげたのが…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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