足立朋子
神奈川県大和市の佐野誠一さん(89)が、「世界最高齢のサーファー」としてギネス世界記録に認定された。80歳で初めてサーフィンスクールの門をたたき、社長業の傍ら週末に藤沢市の江の島近くの海岸に通っている。「やってみたいことがあれば何歳からでもチャレンジできると伝えたい。僕もまだまだうまくなれると思う」と話す。
北海道生まれで、幼い頃から海に素潜りしたり、山野を駆け回ったりして育った佐野さん。80歳で富士登山に成功したのを機に、海水浴で通っていた江の島でサーフィンをしようと思いつき、夢中になった。スクールの若い仲間が海から上がっても、喜々として居残り練習する姿が「80代のサーファー」として話題を呼び、海外メディアなどにも取り上げられ、今回の認定となった。
正式には「Oldest person to surf(male)」で、昨年7月のギネス申請時の「88歳と288日」が記録。30日、スクールで認定書がお披露目され、関係者の歓声が上がった。佐野さんのインストラクターの清水和騰(かずと)さん(46)は「年下の生徒たちと遜色なく動けてすごいと思ってはいたけれど、ギネス級の人だったんだと改めてびっくり」と感慨深げ。「何より楽しそうで向上心のかたまり。僕たちも疲れたなんて言ってられない」と話していた。(足立朋子)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル