中村英一郎
【神奈川】数十年に一度だけ花を咲かせるリュウゼツランが、川崎市中原区新丸子町のビル敷地内に開花した。珍しい黄色い花が道路に顔をのぞかせていて、道行く人の目を楽しませている。
「4月末ごろに突然咲いてびっくりした」。そう話すのは、花の咲いた敷地内で美容院を営む近藤正明さん(55)。「植えたのは12年ほど前で花を見たのはもちろん初めて」
大船フラワーセンター(鎌倉市)によると、リュウゼツランは咲くまでに長い年月がかかることから原産地のメキシコで「世紀の植物」とも呼ばれている。担当者は「夏ごろに咲くことが多く、この時期に、しかも街角で見られるのは珍しい」と語る。通常であれば5月10日ごろまでは楽しめる見込みという。
東京都大田区の山本幸子さん(46)はインターネットで情報をみつけ、娘の杏ちゃん(5)と駆けつけた。「貴重な花が咲いていると知り、一目見ようと娘と来ました。初めて見ましたがきれいですね」(中村英一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル