さいたま市の中学3年生の英語の成績が注目されている。
文部科学省が毎年している調査で、3回連続で全国1位に輝いた。それも福井県と並んで大幅に3位以下を引き離す。
国が掲げる英語力の目標は、中学3年で英検3級相当以上(身近な英語を理解し、使用することができる)だ。水準に達した中学3年生は全国平均で47%だったが、さいたま市は39・3%も高いスコアだった。
文科省はコロナ禍の2020年度を除いて13年度から毎年、英語力調査をしている。21年度の全国トップはさいたま市で86・3%だった。18年度、19年度もさいたま市は全国1位となり、今回で3回連続だ。
47都道府県と20政令指定都市の21年度の数値をランキングにすると、2位は福井県の85・8%、3位は福岡市の66.0%、4位は群馬県の60・9%、5位は石川県の56・3%、6位は熊本市の56・1%、7位は岐阜県の55・3%、8位は横浜市の54・9%、9位は東京都の54・4%、10位は札幌市の54・1%だった。
国は英語力で水準に達する生徒の割合の目標について、全国平均「50%以上」を掲げるが、まだ届かない。一方で、さいたま市は全国平均より39.3%も高い。
実は、さいたま市は、小学1年生から中学3年生までの9年間を一貫したカリキュラム(教育課程)で進める英語教育を、国に先駆けて取り入れている。
さいたま市では、いったいどんな勉強をしているのだろうか。
その秘訣(ひけつ)は、国に先駆けて取り入れている、小学1年生から中学3年生までの9年を一貫したカリキュラムで進める英語教育「グローバル・スタディ」だ。
47都道府県と20政令指定都市の「中3英語力」ランキングを一挙公開!
記事後半では、さいたま市の教育長が小、中学校で進める「グローバル・スタディ」の中身を解説します。英語がペラペラになりたい人向けに学習のヒントがつまっています。全国の「英語力」ランキングも紹介します。
文部科学省初等中等教育局教…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル