「久しぶりの飲み会」「再燃しないか…」先行解除の街で

 10都府県に出されていた緊急事態宣言が首都圏を除く6府県で先行解除された。大阪、京都、兵庫の3府県は1日から飲食店への営業時間の短縮要請を緩和し、繁華街には仕事帰りの会社員らの姿が目立った。

 3府県の時短要請は1時間延びて午後9時までとなり、対象地域は京都府、兵庫県が全域のままだが、大阪府は大阪市のみとした。

 時短要請の対象外となった大阪府吹田市。大阪メトロ御堂筋線江坂駅前はこの日、にわかに活気を取り戻した。緊急事態宣言中の閉店時間だった午後8時を過ぎても、次々と電車を降りた会社員らが居酒屋などに入る姿が見られた。

 駅前の「江坂海鮮食堂 おーうえすと」は約3カ月ぶりに深夜0時までの通常営業に戻した。代表の大西僚太郎さんは「緊急事態宣言が長引いたらどうしようと思っていた」と喜びつつ、「先が見えず手放しでは喜べない」と話した。

 近くの別の居酒屋はこの日、通常より仕入れ量を増やして開店。従業員の女性は「府内全域で段階的に営業時間を戻していけばよかったのでは」と感染拡大への不安を口にした。

 午後7時ごろ、江坂駅近くで待ち合わせをしていた40代の会社員の男性は「すっかり飲み会のない日々に慣れてしまっていたが久しぶりに同僚に誘われた」。解除については「感染対策をしていれば問題ないのでは」と語り、「送別会など飲み会の予定は、これから少しずつ増えそう」。出張で大阪を訪れた神奈川県横須賀市の女性会社員(26)は「日常が戻ってきた感じ。お酒が大好きなので飲みに行けるのはうれしい」。午後9時過ぎに大阪市に住む友人らと3人で居酒屋で飲んでいた会社員の男性(47)は「久しぶりに店で飲んだ。日常が戻ったようで楽しい」と声を弾ませた。

「大阪市外での感染拡大が予想される」

 大阪府内の飲食店は最大で10…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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