「乗らずに楽しめる」地方空港の生き残り策 国際線9割減で大打撃

数字は語る

 国内の空港の国際線就航数(定期・直行便)は、2021年の冬ダイヤで1週間に581・5便(国土交通省国際線就航状況調査)。2019年冬ダイヤの4999・5便から88%の大幅減。この間、新型コロナウイルスの感染が世界中に広がり、国境を越えて行き来する人が激減した。

 とりわけ壊滅的な打撃を受けたのが地方空港だ。19年には東京五輪に向けたインバウンド需要を見込み、地方都市と中国、韓国、台湾、香港、タイなどを結ぶエアラインの新規就航が相次いだが、20年春には軒並み運航休止に。いまも新千歳(北海道)、仙台(宮城県)、富士山静岡(静岡県)、那覇(沖縄県)など25空港で、国際線が飛ばない状況が続いている。

 少しでもにぎわいを取り戻そうと、各空港は国際線ターミナルなどの利活用に知恵を絞っている。

 富士山静岡空港は空港ビル内…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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