「お父さん、来たよ」
松原道明さん(75)=福岡市西区=は、玄関から響く次女(46)の声にゆっくりと腰を上げた。
バイク店を営む次女夫妻が自分のためにバイクを届けてくれる日だった。昨年8月のことだ。
30代の頃、通勤でバイクに乗り始めた。長女、長男、次女が成長して免許を取ると、一緒にツーリングへ出掛けるのが何よりの楽しみになった。
数年前、愛用の大型バイクが少し重たく感じるようになった。乗り回しやすいバイクに買い替えたい。そんな相談を次女夫妻にしたところ、ようやく最近、見つかったという。
玄関を出て、目に入ったバイクに胸がどきんとした。
「よりにもよって、どうして」
見慣れた青い車体。間違いな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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