「乱」とは、考えること かました渾身のギャグ「天草のラム」再考

記者コラム 「多事奏論」 天草支局長・近藤康太郎

 「アロハで猟師してみました シーズン9」の最終回が、先日、本紙生活面に無事載った。かなりアレな内容だったので、上層部からストップがかかると内心、覚悟はしていた。うれしさもひとしおである。

 最終回の締めには、渾身(こんしん)のギャグをかました。が、あとで読者に聞いたら、まったく通じていないというショックな事実も判明した。悔しい。再掲させてほしい。

 苦労して採取したサトウキビからジュースを搾り、自家製のラム酒を醸造・蒸留してみたら、というきわめて具体的な、見てきたような、まるで実際にやっちゃったみたいな“想像”の記述に続く。

 

 長崎大准教授でアナキストの森元斎(39)は飲み友達で、近々、「暴力論」を出版するんだそうな。「社会を変えるには、非暴力の合法的な抗議と、脱法的でやんちゃな逸脱の『乱』と、両輪の運動が大事なんすよ」と、いつも酔眼で語るのだった。

 新聞記者を辞めたら、元斎に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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