「京アニ、再び感動を」中国アニメ界も願い 技術に憧れ

 35人の命が奪われたアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市)の放火殺人事件は、アニメの生産国として急成長する中国の制作者たちにも、大きな衝撃を与えた。業界を引っ張る若い世代には、同社の技術や作風に影響を受けた人も多い。手本としてきた「京阿尼(アニ)」の苦境に心を痛め、再起にエールを送る。

 「後頭部はとりわけ大きく だけど、首と顔の位置関係は自然に――」

 「京アニ総括」と題したノートのページに、複数の角度から描いた女性の顔についての細かな分析が書き込まれている。

 ノートの持ち主は、江蘇省蘇州市在住の羊廷牧さん(32)。「進撃の巨人」など日本アニメの作画にも携わり、昨年、30人のアニメーターが所属するアニメ制作会社「幻想師動画」を蘇州で設立した。書き込みは、「どうすれば、こんなにかわいい女性を描けるのか」と、羊さんが京アニの作品を研究、分析したものだ。

 羊さんは幼い頃から日本の漫画に親しみ、大学生の時、北京の日本アニメの下請け会社で作画のアルバイトを始めた。

 大学院を卒業した2011年に…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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