「京都は10年遅れ」 京アニ支援の職員が語る「被害者支援」の課題

 京アニ事件では、被害者やその家族へのサポートの取り組みが前例のない規模で進められた。あれから3年。京都府はいま、犯罪被害者支援に特化した条例作りを検討している。支援のための課題はなにか。対応にあたった府警職員や支援員らが、事件当時の様子や思いを取材に語った。(小松万希子)

「大変なこと起きている」

 「大変なことが起きている。被害者が相当数いる」。出先で火災の一報を聞き、現場に駆けつけた府警職員の保崎恵理子さん(51)は、建物から噴き出す黒煙におののいた。

 府警は本部や各署から人を集め、事件直後から100人、24時間態勢の被害者支援チームを結成。捜査本部の隣に支援拠点を設け、家族らの対応にあたった。臨床心理士の資格を持ち、普段から被害者や家族からの相談対応にあたっていた保崎さんも、すぐにチームに加わった。

 次々駆けつける被害者の親族…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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