渡辺杏果
化粧品メーカーの幹部になりすまし、マッチングアプリで知り合った女性に、「商品在庫が余っていて困っている。その商品を買ったという体にして」などとうそを言う――。こんな手口で現金をだまし取ったとして、愛知県警は20日、同県豊橋市の派遣社員の男(31)を詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と容疑を認めているという。
中署によると、男は4月25日、マッチングアプリで知り合った名古屋市内の女性(30)に対し、自身を大手化粧品メーカーの「人事課長」と偽り、「うちの会社の商品の在庫がたくさん余っていて、困っている」「その商品を買ったという体にしてほしい」「お金を振り込んで貸してほしい」などとうそを言い、現金41万9千円を振り込ませてだまし取った疑いがある。
県警によると、男は化粧品メーカーの名刺を作成し、それを撮影した写真を女性に見せることで信じ込ませていたという。女性が返金を求めても応じないことから、男が名乗っていた会社に確認したところ、在籍していないことが判明した。
署は、男がだまし取った金を借金の返済や遊興費などにあてていたとみて調べる。(渡辺杏果)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル