「外国人の窃盗団がいる」「地震が人工的に起こされた」。大きな災害が起きるたびに、根拠のないデマが口コミやSNSで広まる事態が繰り返されています。
デマを広めないために、どうすればいいのか。日大文理学部の中森広道教授(災害情報論)に聞きました。
――なぜ、災害時にはデマが広がりやすいのでしょうか。
大きく二つの原因が考えられます。人々の潜在的な不安と、情報の不足です。
原因は不安と情報不足
大規模な災害が起きると、被災地の人々は壊れた自宅から離れて過ごさなければならなくなります。はっきり自覚しなくても、「自分の家はどうなるのか」という不安を常に抱え続けることになります。
被災や復旧について知りたいのに、情報が入ってこない。不安と緊張を強いられるなか、情報の需要に供給が追いつかなくなると、何かのきっかけで「誰かが家に入ってきて盗みを働く」などと話をつくりあげてしまう。
こうした情報は1人だけで抱えていると不安が大きく、もやもやします。そこで、「あなたたちは知っているか?」と誰かに伝えて共有することで、安心感を得るほか、「自分の聞いた情報は正しい」と確かめて正当化する。こうして、結果的にデマが広がっていきます。
知っておきたい「パターン」
――デマには、一定のパターンがあるそうですね。
「外国人が何か悪いことをす…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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