「お前のこと、間違った道に行かせた」
東京電力福島第一原発から西に約65キロ離れた福島県須賀川市の農業樽川和也さん(47)は、2011年3月23日に父・久志さんから掛けられたこの言葉が今も忘れられない。
この日、樽川さんはファクスで野菜の出荷停止の通知を受け取った。それを知った久志さんが樽川さんに掛けた言葉だった。
翌24日早朝、久志さんは自宅敷地内で、自ら命を絶った。64歳だった。
久志さんは先祖代々続く農家の7代目だった。有機栽培に力を入れ、無農薬のキャベツは地元の学校給食で使われ、自慢だった。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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