触るだけで皮膚がただれることがあり、食べると最悪の場合は死に至る猛毒のキノコ「カエンタケ」が鳥取県西部の大山周辺で大量発生している。2年前、この地域で広がった過去最悪のナラ枯れ被害が引き金になったとみられ、関係者からは「今年は異常だ」との声も漏れる。
8月15日、県自然保護監視員の西田勝造さん(63)が大山町で登山道の巡回をしているとき、土や木の茶色の風景の中に、小さな赤色があるのが、ぱっと目に入った。
日頃、登山道が崩れたり、倒木があったりしないか見て回っているが、この時期は枯れたナラの切り株などに特に気をつけていた。枯れたナラの木から、猛毒のカエンタケが生えることがあるためだ。
西田さんが見つけた赤いものは、やはりカエンタケだった。ナラ枯れを引き起こすキクイムシを封じ込めるために切り株を覆っていたビニール越しにも、カエンタケが点々と見えた。
15日に見つかったカエンタケは9個。これは始まりにすぎなかった。
大山町でカエンタケが見つか…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル