コロナ禍の下、約9割の教職員が「疲れてきている子」や「精神的に不安定な子」が増えているとみていることが、教職員約1200人が答えたネット調査でわかった。今後いじめや学力格差が広がるとみる割合も約9割と高く、長期休校が子どもの心身や学力に影を落としている様子が浮き彫りになった。
調査をしたのはNPO法人「教育改革2020『共育の杜(もり)』」(藤川伸治理事長)。4月に緊急事態宣言が出された東京都、大阪府など7都府県を中心に国公私立の小中高校、特別支援学校の教職員に7月10日から26日まで回答を依頼。1203人がインターネットで答えた。
調査では、子どもたちの様子について「とてもそう思う」から「まったくそう思わない」の4択で教職員に質問。「とてもそう思う」「まあまあそう思う」が最も多かったのは「今後いじめが増える可能性が高い」(89%)で、「精神的に不安定な子が増えている」(88%)、「疲れてきている子が増えている」「学力格差が拡大する可能性が高い」(ともに87%)と続いた。
NPOの会見に同席した横浜市立日枝小学校の住田昌治校長は「子どもの実際の様子に加え、休校で人間関係をつくるのが遅れたことに教員の側が不安を抱いている表れでは」とみる。
今回の調査では教員の働き方も…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル