自宅で妻(81)を刺殺したとして、警視庁は7日、東京都杉並区高円寺南1丁目の無職小島一路(いちろ)容疑者(82)を殺人容疑で逮捕し、発表した。小島容疑者は逮捕前の調べに対し、妻には認知症の症状があったとし、「介護に疲れた。将来を悲観して一緒に死のうと思ったが、死ねなかった」と説明したという。
杉並署によると、小島容疑者は7日正午ごろ、自宅1階の居間で、ベッドで就寝中の妻の展子(ひろこ)さんの胸と腹を包丁で刺して殺害した疑いがある。その後、埼玉県内に住む娘に「妻が亡くなった。後を追う」と電話。直後の同日午後1時50分ごろ、娘が110番通報した。
署員が駆けつけると、小島容疑者は自宅にいて、展子さんはベッドに横たわっていた。血の付いた包丁2本がそれぞれベッド横のテーブルの上と台所で見つかったという。小島容疑者にけがはなかった。小島容疑者は展子さんと2人暮らしで、警視庁は事件の経緯を詳しく調べている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル