政府が4月1日の新元号発表9日前の時点で、中西進・元大阪女子大学長に、「万葉集」限定で元号案作成を依頼していたことが分かった。中西氏はその2日後に「令和」を提案。関係者によると、安倍晋三首相は3月上旬、担当者が絞り込んだ十数案を初めて見たが「ぴんとくるものがなかった」(官邸幹部)という。対象外の案も含めて検討したところ、万葉集の山上憶良(やまのうえのおくら)の歌にある「天翔(てんしょう)」が目に留まった。中西氏の案だった。
ただ、天翔は葬儀会社の名称にも使われているなどの理由から、難色を示した担当者が3月23日に中西氏に「庶民のことを詠んだ歌が万葉集になかったか。万葉仮名そのものを使わない候補名を」と電話で要請。中西氏が25日に「新しい案を郵送する」と伝えると、担当者は「電話で聞き取るので今すぐに教えてほしい」と求めた。その数案の中に令和があった。首相の意向を受けた発表直前の突貫作業だった。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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