「仲村渠」「大工廻」。沖縄の人の名字ですが、どう読むでしょう? 名古屋市立大で今年度前期、沖縄の歴史や文化を学ぶ授業があった。阪井芳貴教授(65)の教養科目「琉球・沖縄の歴史・文化を識(し)る」。日本復帰50年の今年、教室をのぞいた。
授業は、琉球処分(1872~79年)で沖縄県となるまで450年間続いた琉球国と、近現代の沖縄がテーマ。1、2年生中心に約70人が履修し、4~7月に15回の授業があった。
阪井さんは、主に沖縄を領域とする日本民俗学が専門。来春に定年退官を控えた今年度は、前期に教養科目を受け持ち、沖縄学の入門的な内容を教えた。琉球国の成り立ち、近代沖縄の成立といった硬めのテーマとともに、祭りや音楽、食文化などの身近な事柄も扱った。
滝子キャンパス(名古屋市瑞穂区)の教壇に立った阪井さんは、二つの名字を板書した。
仲村渠は「なかんだかり」、大工廻は「だくじゃく」と読む。ただ、仲村渠は「仲村」や「中村」に、大工廻は「大工(だいく)」に改姓した人が多く、現在では数少ない名字になった。
「蛍の光」の4番の歌詞
「自分はウチナーンチュ(沖…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル