「会社役員」の男、本当は無職 アプリで知り合った女性に詐欺容疑

遠藤美波

 本当は無職なのにタクシー会社の役員と偽って婚活アプリで知り合った女性から現金をだまし取ったとして、警視庁は、横浜市南区の男(54)を詐欺の疑いで逮捕し、28日発表した。男は容疑を否認し「お金を返そうと思っていたが返せなかった」と供述しているという。

 新宿署によると、男は昨年5月12~17日、婚活アプリで知り合った40代女性に「車の修理費を立て替えてほしい」「金利10%を上乗せして返す」などと言い、女性から現金130万円をだまし取った疑いがある。

 男はこのほかにも「会社で必要な物資を買う金を立て替えてほしい」などと言って女性からクレジットカード3枚を受け取り、自分の食事や日用品のために計約580万円を費消。また、「共同で使う車を買おう」と女性名義でアウディ(800万円相当)をローンで購入させていたといい、署はいずれも男が女性をだましていたとみている。

 男は婚活アプリに「会社役員」「年収1500万円以上」などと虚偽のプロフィルを登録。女性とは今回の逮捕容疑となった事件直前の昨年5月9日に初めて会ったが、その際「長い付き合いになりますね」などと真剣な交際をほのめかしていたといい、女性は「(男が)会うたびに違う高級車に乗っていて話を信じた」などと説明しているという。

 昨年8月ごろから男と連絡が取れなくなった女性が同9月に署に相談。同様の被害を訴える相談が5~6件あるといい、署が関連を調べている。(遠藤美波)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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