新型コロナウイルスのワクチン接種で、愛知県西尾市の近藤芳英副市長がスギ薬局を展開する「スギホールディングス」(スギHD・同県大府市)創業者で西尾市に住む杉浦広一会長(70)、昭子相談役(67)夫妻の予約枠を優先確保するよう便宜を図ったことがわかった。同市は11日午前、記者会見を開いて事実関係を認めて謝罪した。記者会見には中村健市長、近藤副市長、簗瀬貴央市健康福祉部長の3氏が出席した。3氏との主な一問一答は次の通り。
――なぜワクチン接種の予約で優先するよう便宜を図ったか
近藤副市長 さまざまな形で市に支援を頂いていた。何らかの形でお返しができないかと。
――具体的な支援とは
近藤副市長 スギ薬局の1号店の跡地に、65歳以上の方の健康づくりなどを目的とした運動施設を建てていただき、無償貸与してもらっている。さらにスギ薬局とは、市のさまざまな事業を支援していただく包括連携協定を結んでいる。
――支援を受けているから断り切れなかったのか
簗瀬部長 秘書の方の口調がかなりしつこかった。再三にわたり要請があった。
――スギHD側からの電話は何回くらいあったのか
簗瀬部長 健康課の課長級に3回ほど。その前に何回かあり、私とも3、4回。断るとまた電話がくるという繰り返しだった。
――スギHD会長の意向ととらえたか
簗瀬部長 秘書の方からは「…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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