新型コロナウイルスの経済対策として国が設けた持続化給付金を不正に受ける事件が相次ぐ。個人事業主に受給方法を指南する代わりに、給付金の一部を手数料として受け取るという「ビジネス」も横行しているという。かかわった関係者が取材に口を開いた。
「給付金どないなってんの」。大阪府八尾市の居酒屋店主(51)が持続化給付金の不正受給に手を染めたのは、昨年7月、常連の男性客の一言からだった。
10代から飲食業界で働き、10年ほど前に独り立ちした。カウンター数席とテーブル二つほどの小さな店を一人で切り盛りし、「多忙で帳簿を付けてこなかった」。確定申告をせず、税もちゃんと納めていなかったという。
コロナ禍で売り上げが3~4割ほど減った気はしていたが、裏付ける書類もなかった。
1時間で作った偽書類 数日後100万円口座に
「申請するつもりはない」と…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル