「アルコール健康障害対策関係者会議」の第21回会合が6日に開かれ、北海道・南渡島地域(函館市など2市7町)の依存症者やその家族を対象とした「依存症を考えるつどい」の取り組みが報告された。【新井哉】
この日の会合で、参考人として出席した北海道渡島総合振興局保健環境部保健行政室の鹿内文枝・指導主任保健師が南渡島地域における取り組みを説明した。この地域の特性として、飲酒に寛容な土地柄で多量飲酒者が多いことや、ギャンブルの場(競馬場、競輪場)があることを挙げた。
また、この地域に依存症専門医療機関はなく、依存症プログラムがある医療機関は1病院だけで、地域の資源が限られていることなどを説明した上で、保健師や精神科医、精神保健福祉士、看護師、保護観察官などが支援者となっている「依存症を考えるつどい」の意義と効果を語った。
「依存症を考えるつどい」は、精神科医の協力を得て行われており、行政保健師や精神科医療機関の職員が当日の進行を担っている。依存症者やその家族にとっては、▽回復の選択肢が増えた▽依存の種別が違っても共通する部分の発見や新たな気づきがある▽支援者や自助グループと知り合い、つながる―といった意義・効果があるという。
支援者にとっても、グループ支援を実践できたり、支援機関の活動について情報交換ができたりする意義・効果があると説明。課題と対策については、「単回の参加で、自助グループにつながらないケース」もあるため、個別支援と連動させる必要性を挙げている。
CBnews
【関連記事】
Source : 国内 – Yahoo!ニュース