来年1月に行われる岐阜県知事選挙。
「保守王国」なのに候補者の推薦をめぐって、国会議員と県会議員が分裂。
場外戦が激しくなっています。 「ぜひ皆さんとともに明るい未来を作りたいと思って(岐阜に)帰ってきました」(江崎禎英氏) 2日朝、岐阜県庁前で街頭演説を行った元内閣府大臣官房審議官の江崎禎英さん。 江崎さんは、岐阜県庁で商工労働部長などを務めた経験もあり、職員にむけて、「また一緒に働きたい」と訴えました。 この江崎さんを支持しているのが県議会で、史上最長の13期を務める重鎮、猫田孝県議を中心とした自民党県議らです。 一方…
「(支持者の)お力をいただきながら、全力を尽くしたいという気持ちを新たにしました」(岐阜県 古田肇知事) 5期目を目指す古田知事も、選対会議を開いたり、各種団体から推薦状を受け取ったりして、選挙にむけて始動しました。 この古田知事を県選出の国会議員の大半が支持。
「保守王国・岐阜」で、国会議員と県会議員が真っ二つに割れているのです。
その背景には… 「この選挙に関しては”古田おろし”から端を発したと言えます。そこには、自民党の昭和の長老支配政治による功罪があったと思われます」(自民党岐阜県連 野田聖子会長) 国会議員とベテラン県議の権力闘争も見え隠れしています。
そんな中…
「長老政治批判や権力闘争の構図の報道が多いのは、誠に遺憾。岐阜県政の若返りを図るため、今期をもって引退する覚悟です。江崎氏と私は、退路を断ってこの闘いに臨みます」(自民党岐阜県連 猫田孝会長代行) 1日、猫田県議が、2023年4月末の任期限りで引退することを、突然、表明したのです。 長老批判や権力闘争という構図を払しょくするとともに、江崎陣営を引き締める狙いが透けて見えます。 「権力争いではないと(猫田氏が)自ら示していただいたので、私も身の引き締まる思い」(江崎禎英氏) 候補者の訴えよりも場外の声の方が大きく聞こえる今回の岐阜県知事選挙。
2人のほかに、元岐阜県職員で新人の新田雄司さんも無所属での立候補を表明していて、県民がどんな審判を下すのか注目されます。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース