「保育士が園児虐待」と認定の保育園、運営法人に市が改善命令

 東京都日野市認可保育所「吹上多摩平保育園」で、保育士1人が複数の園児をたたくなどの虐待をしたとされる問題で、同市は23日、子ども・子育て支援法に基づき、園の運営法人に改善命令を出した。虐待行為と認定して再発防止を求める改善勧告をしたが、虐待に関する園側の調査や職員の研修など、再発防止策が十分確認できなかったためとしている。

 市によると、法人には20日以内に改善報告書を出すよう要求。内容が不十分だったり、回答がなかったりした場合には、市による運営費支給の取り消しや一定期間の停止、新規の園児の受け入れ停止などが想定されるとしている。この問題を巡っては、同園の保育士だった吉冨弘敏容疑者=沖縄県石垣市平得=が、園児に対する暴行容疑で今月16日に再逮捕された。

 市は改善命令を出した理由について、昨年7月の改善勧告後も、吉冨容疑者が園児の体を強く締め付けるなどの暴力行為を繰り返した▽吉冨容疑者は昨年12月に退職したが、在職中に指導や教育をしなかった。また他の職員への研修も不十分だった▽今後の園児受け入れなどについて保護者に虚偽の説明をした、ことなどを挙げた。その上で園児への虐待防止に必要な措置や、児童の人権に配慮し、人格を尊重した保育の実施などを求めている。

 市によると、法人は市に出し…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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