「個人の判断」となったマスク、次のリスク…どうつきあえばいいのか

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聞き手・池田伸壹

 新型コロナ対策でのマスク着用が、個人の判断に委ねられました。3年に及んだマスク生活で私たちはどう変わり、あるいは変わらなかったのでしょう。これから私たちは何をよりどころにマスクを外すか、外さないかを判断していくのか。マスクと、リスクと、どうつきあっていけばいいのか。マスク着用と心理的要因についても調査研究をした、社会心理学者の中谷内一也さんに聞きました。

 マスクをするかどうかが個人の判断に委ねられました。これからS字カーブを描いて、マスクを外す人の数が増えていくでしょう。

 ただ、「個人に委ねます」と言われたものの、基準ははっきりしていません。「家を出たらずっとつけなさい」と言われるよりも、どうするかは難しい。私たちは感染防止だけのために生活しているわけじゃありませんから。「お酒を飲んだら車を運転しない」のように基準がはっきりしていればいいですが、そうでない場合、判断の手がかりにしやすいのは他人がどうしているかです。

 「絶対に外す」という人も「絶対つけ続ける」という人も少数派です。大多数の人は他人を見つつ、置かれた環境の要請に従って行動を変えていきます。当初はつけ続ける人が多く、周囲の人を見て、徐々に外す人が増えていくでしょう。同じペースではなく、ある一定の割合を超えたところで、一気に外す人が増えるとみています。

 また、感染防止のためのマス…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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