「僕たちの校内放送」に9ジラーの思い詰め 若手作家が忘れぬあの夜

 深夜ラジオと校内放送を通し、高校生が友情を育む一風変わった青春ドラマ「僕たちの校内放送」。この夏、フジテレビで放映された番組の脚本を手がけたのは若手の放送作家、前田知礼(とものり)さん(25)。ラジオ愛あふれるドラマの原点は、地元広島のエフエムで20年以上続く、とある人気番組での出来事だった。

 スマホに貼られた人気ラジオ番組「オールナイトニッポン」のステッカー。大声で歌うのは、深夜ラジオの合間に流れるCMソング……。

 青春ドラマ「僕たちの校内放送」には、ラジオファンが喜ぶような演出がちりばめられている。全4話のうち、2話と最終話の脚本を手がけたのが、広島県三原市出身の前田さんだ。シナリオコンクールにラジオをテーマにした脚本を投稿したことが縁で、今回の大役をつかんだ。

「つらかった。でも…」届いた1通のメール

 ラジオ好きで、番組に投稿を繰り返す「はがき職人」だった。複数の番組を欠かさずチェックするなかで、「いい意味で人生を狂わされた」番組があった。広島FMで20年以上続く「大窪シゲキの9ジラジ」(月~木曜の午後8時~10時)だ。

 9ジラジはリスナーの大半が…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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