小田急線の車内で2021年8月、乗客3人を包丁で襲ったなどとして殺人未遂罪などに問われた住所不定、無職対馬悠介被告(37)の裁判員裁判は29日、東京地裁で弁護側の被告人質問があった。事件に至るまでの生活を、自分だけが「貧乏くじを引いている」と感じていた、などと語った。一方で、被害者に「申し訳ない」と謝罪する場面もあった。
対馬被告は紺色のシャツに黒いズボン姿で出廷。弁護人の質問に淡々と答えていった。
被告の話によると、元々は家族と暮らしていたが、15年に家族がマンションを引き払うのを機に一人暮らしを始めた。
通信販売会社や家電量販店の倉庫、コンビニエンスストアなどで働いたが、勤務先で「物のように扱われる」と感じたことなどから、憎しみや世の中へのねたみを感じるようになった。「生活や心に余裕があった実家暮らしのときには感じなかった」とも話した。
21年2月、パン工場での夕方6時から翌朝5時まで続く単調な立ち仕事に「もう限界だ」と思って退職。月10万5千円の生活保護を受け、自宅に引きこもるようになったという。
万引き繰り返し、「自分は許される」
「今までいろんなアルバイト…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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