聞き手・伊藤恵里奈
今年7月、元TBS記者による性被害を訴えたジャーナリスト伊藤詩織さんの裁判で、元記者への賠償命令が確定しました。被害から7年に及ぶ伊藤さんの闘いを、隣国・韓国から見つめてきたのが、小説「僕の狂ったフェミ彼女」の著者、作家のミン・ジヒョンさん。日本語版のあとがきに「詩織さんのお陰で私も改めて信じるようになりました」と書きました。どんな確信をミンさんは得たのでしょうか。
――伊藤さんの訴えについて、韓国ではどのように受け止められたのですか。
「伊藤さんのニュースは、日本で女性が実名で性被害を訴えたとして、特に女性、フェミニストの間で話題になりました。私も事件の深刻さにまず驚きましたし、ひとごとには思えなかった。応援し、連帯する気持ちで関心を持った人は多かったでしょう。背景には、韓国におけるフェミニズムの闘いや成果、そして厳しさがあります」
――韓国では、どんなことが起きていたのですか。
「韓国では米国発の#MeT…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル