「優しい先生」と逮捕の落差、生徒の心に変化の恐れ ケアの注意点は

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佐野楓 宮脇稜平 福岡龍一郎 前田健汰

 東京都江戸川区の住宅で2月に住人を殺害したとして、中学校教諭尾本幸祐容疑者(36)が逮捕された事件で、勤務先の江戸川区立松江第五中学校が11日、緊急の保護者会を開いた。

 保護者会はこの日午後7時から同校で開かれた。出席した保護者らによると、冒頭で校長が「ご心配をおかけしておわびします」と謝罪した。保護者からは「子どもに寄り添い、声を聞く場を設けてほしい」などの要望や、今後の学校行事についての質問があったという。

学校で説明会 「優しくて楽しい先生が」

 説明会に参加した30代の女性は「子どもとの向き合い方に不安がある」と話した。中学2年の長男は逮捕前日、尾本容疑者と一緒に体育の授業を受けたという。長男は「優しくて楽しい先生だったのに」と驚いていたという。

 娘が通う40代の男性は、今後について「学校に任せるしかない」と話した。

 長女が特別支援学級に通う50代の男性は「娘とはまだ少ししか話していないが、状況を見極めて、心のケアをしていきたい」と心配そうに話す。下校時間に娘を迎えにきた母親(45)は「明るくて感じがいい先生だったから、娘のショックも大きいと思う。しばらくは登下校を見守りたい」と話した。

 区教育委員会は事件を受け、心理士4人を追加で派遣。「不安や心配なことがあれば遠慮なく先生に」と呼びかけたところ、尾本容疑者が担当していた特別支援学級の生徒数人から申し出があったという。

 ケアはどのような点に注意すればいいのか。

集中力などに影響も

 スクールカウンセラーの経験…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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