「昌毅が生まれてからの18年は長かった。この18年は、ごっつ短いんです」
JR宝塚線(福知山線)脱線事故で、18歳だった次男の昌毅さんを亡くした上田弘志さん(68)=神戸市北区=は、事故と向き合い、JR西日本に安全を求め続けてきた。
「昌毅の死を無駄にせんようにと思うと、何かやっとかな落ち着かなかった」
長男が1歳で病死し、2年後に授かった子だった。「2人分の愛情」を注いだ。
おもちゃをねだられれば買ってあげ、家族旅行にもよく出かけた。自他共に認める「溺愛(できあい)」ぶりだった。
乗客106人と運転士が死亡し、乗客562人が重軽傷を負ったJR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で18年になります。事故で18歳だった息子を亡くした父親は、我が子が生きた年月とほぼ同じ時間を過ごしてきました。事故後の18年について思いを聞きました。
なぜ我が子が死ななくてはいけなかったのか。
事故直後からJR西に直接…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル