中川壮
愛媛県鬼北町の広見体育センターで8日、「子泣かし天狗(てんぐ)祭」があった。町内に住む2021年に生まれた子ども26人を天狗が抱き、神通力で幸せと健康を祈願するという新春行事で、今回で33回目。
地元の太鼓集団「魁(さきがけ)」が奏でるリズムの中、子どもを抱いた天狗が「元気に育て!」などと言って祈願。保護者は直径6尺(182センチ)の大太鼓をばちで1回打ち鳴らした。天狗に抱かれた際、泣き叫ぶ子もいれば、平気な顔をしている子もいた。
消防士の中田廉(れん)さん(29)と保育士の樹(いつき)さん(26)夫妻は、長男藍(らん)君と参加。夫妻とも1歳の時に天狗祭に参加し、廉さんの見事な泣きっぷりが町報の表紙を飾ったという。藍君はこの日、ほとんど泣かないばかりか、終わると天狗に「バイバイ」も。樹さんは「2代連続を狙ったが残念。このお祭りがずっと続いてほしい」と話していた。(中川壮)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル