国会での審議が進む出入国管理法改正案に反対する弁護士や難民申請者、支援者らが21日、都内でデモ行進した。新型コロナ対策で声は上げず、約100人が「入管法の改悪に反対します」「刑罰ではなく在留資格を」などのカードを掲げて、日比谷公園から有楽町まで歩いた。
入管や難民問題に詳しい弁護士らが呼びかけた。指宿昭一弁護士は冒頭、「とんでもない法案が通ろうとしているが諦めてはいけない。我々の声を国会に届け、多くの人に届けて、絶対にこの悪法を阻止しましょう」と訴えた。
改正案は、難民申請中でも送還を一部可能にすることなどが盛り込まれている。デモの先頭に立った出井博文弁護士は、「日本に助けを求めて逃れてきた難民の認定率が極めて低い中で、改正案は、人権侵害に対して現場の状況を知らない、生身の感覚がないものとしかいえない。国際的な人権基準で考えていかなくてはいけない」と訴えた。
改正案や法案の前提となった…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル