「全ての女性に12年間の質の高い教育を」 安倍首相、女性活躍推進イベントでのあいさつ全文(産経新聞)

 安倍晋三首相は29日午前、20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて開催された女性活躍推進のイベントに出席し、全ての女性に少なくとも12年間の質の高い教育を提供できる世界を目指していくことを呼びかけた。首相のあいさつ全文は次の通り。 各首脳の皆さま、マキシマ・オランダ王妃および(トランプ米大統領の長女の)イバンカ大統領補佐官、国際機関、そしてご列席の皆さま、本日ここに重要な政策課題である女性のエンパワーメントに関して皆様と集まることができ、大変うれしく思います。国際機関、そして皆さまにはG20に対するさまざまな貢献に改めて感謝申し上げます。

 G20議長として女性のエンパワーメントの前進に取り組んできました。皆さまの協力を得て、主として3点報告できることうれしく思います。

 第一に、女性の労働参画について「25バイ25」の目標の達成に向け、各国の状況を首脳レベルでフォローアップする仕組みをつくります。日本は良い進捗(しんちょく)を示していることをうれしく思います。

 第二に、女子教育支援について、全ての女子が少なくとも12年間の質の高い教育にアクセスできる世界を目指します。これは私がノーベル平和賞受賞者のマララさんと約束したことでもあります。日本としてまず、2020年までの3年間で少なくとも400万人の途上国の女性たちに質の高い教育人材育成の機会を提供し、安心安全な学びの環境の整備に力を尽くしていきます。

 第三に、女性起業家支援の継続やビジネスリーダーの声を民間の取り組みや、G20の議論に適切に反映することも重要です。

 イバンカ氏の協力のもと、メルケル独首相の議長下で立ち上げられた「女性起業家資金イニシアティブ」の順調な実施を歓迎します。また、提案者の(カナダの)トルドー首相を初め、各国と協力して女性ビジネス関係者の自律的なネットワークであるエンパワーの立ち上げを支援していきます。

 さらに、マキシマ国連特使が(20カ国の女性らによる国際団体)「W20」の活動を側面支援することになったことを歓迎します。さまざまな発展段階にあるG20の国々が一致して女性のエンパワーメントの取り組みを進めていくことがG20全体のさらなる発展の大きな推進力となると確信しています。

 来年の4月3、4日に国際女性会議「WAW!」を開催します。ぜひ皆さまに来ていただければ幸いでございます。引き続き、ともに皆さんで進んでまいりましょう。ありがとうございました。

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Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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