4月から教壇に立つ新人教員の「採用前研修」が、今年も神戸市で行われている。初開催だった昨年に続き2度目。かつて狭き門だった教員採用は近年倍率の低下が続いており、教員の質の確保が課題になっている。(小川聡仁)
「これ、(ディスカウント店の)ドンキで買ったんです。笑って楽しんでくれれば話も聞いてくれる」
2月上旬、市の研修室。小学1年生を担任している教諭(25)がおもちゃを手で持った。「○」と「×」が表裏に書かれブザー音も鳴る。授業で使うと児童たちの反応がいいという。
同じ机を囲んで真剣な表情で聞いていたのは、4月から小学校の教員となる大学生10人。メモを取りながら、学級運営や板書のこつなどを質問した。
神戸親和大学4年の岡村まれいさん(22)は「想像以上に充実していた。4月から教員として働く姿が想像できず、漠然とした不安があったが、先輩教員から具体的な助言をもらえた」と笑顔で話した。
大規模に拡大、受講者には報酬も
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市の採用前研修は一昨年まで…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル