「八月六日、家が破壊」、原爆詩人・栗原貞子の自分史など旧居で発見

 「生ましめんかな」などの作品で知られる原爆詩人、栗原貞子さん(1913~2005)の広島市内の旧居から、自分史をメモ書きした冊子や日記など約100点の資料が見つかった。直筆の資料に、戦争や社会の動きを鋭く見つめた詩人の感性が刻まれている。

 栗原さんが晩年まで暮らした木造2階建ての旧居は、広島市安佐南区にあり、没後も残されていた。今年6月に取り壊されることになり、遺族の了解のもと、市民団体「広島文学資料保全の会」が室内を調べた。

 自分史がメモ書きされていたのは、「私の履歴書 日本の流れのなかの私」と表紙に手書きされたA4判の市販の冊子。

 各ページの上部に日本の歴史年表が印刷され、その下にある空欄に自身に起きた出来事を書き込める形式になっていた。栗原さんもその時々の体験を箇条書きで記していた。

 1945年の欄。

 「八月六日、原爆投下、家が…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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