「公務員時代、内心明かさずにいた」寺脇研さんが述懐した国旗・国歌

 「31年余り公務員だった時期は、内心を明かさずふるまってきました」。公立学校の入学式や卒業式での日の丸・君が代の強制をどう考えるべきかを尋ねると、文部官僚時代に「ゆとり教育」を推進して「ミスター文部省」とも呼ばれた寺脇研さんからこんな答えが返ってきました。その真意とは。

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 大阪府吹田市の教育委員会が自民党市議からの質問を受け、国歌などを暗記している児童・生徒数の調査を今年行ったと報じられました。これは明らかに教育への政治介入です。

 第2次安倍政権下での教育委員会制度改変の帰結でしょう。第2次政権当時、大阪維新の会が唱えた教育委員会制度を廃止して首長に教育行政の権限を与えるという乱暴な案が危うく国レベルでも実施されそうになりましたが、反対の声で実現できませんでした。

国旗・国歌の強制せず、広島での教育長時代

 ただ、首長の教育委員会への…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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