小林正明
2011年の東日本大震災で被災し、東京電力福島第一原発事故で手入れができなくなって社殿の傷みが進んでいた福島県双葉町の新山(しんざん)神社で17日、遷宮が行われた。
辺りが暗くなり始めたころ、白い布で隠されたご神体が、境内の山手に建てられた新社殿に移された。「人が戻る後押しとして、地区のよりどころになれば」と宮司の高倉洋尚さん(61)。
神社周辺を含む双葉町の一部は昨年8月30日に避難指示が解除されたが、1年間に戻った住民は21世帯30人。町外出身者を含めても72世帯90人にとどまる。
氏子総代長の渡辺善行さん(74)は「遷宮で祭りも本格的にできるようになり、遠くに住んでいても再会のきっかけになる」と期待している。(小林正明)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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