2019年に熊本市立中学1年の男子生徒が自殺した問題で、小学6年のときの担任で、この生徒を含む複数の児童らに体罰や暴言を繰り返したとして懲戒免職処分を受けた元教諭の男性(60)が27日、処分を不服として市人事委員会に審査請求したと明らかにした。
元教諭をめぐっては、市の第三者調査委員会が昨年10月、不適切な指導が男子生徒の精神的な変調につながった可能性が高いと指摘し、自殺との関連性を認めた。そのうえで市教育委員会は昨年12月、14~18年度に複数の児童や教職員らへの体罰や暴言などが42件確認されたとして、懲戒免職処分にした。
この処分に元教諭は、42件が具体的にどのような行為のことなのか知らされず、弁明の機会もなかったとして、手続きが違法であると主張。記者会見で「個性に応じて厳しく指導をする子どもはいたが、気に入らない子どもはいなかった」とし、「懲戒免職処分を受けなければならない不適切な行為は一切なかった」と話した。退職金を全額不支給とした処分についても、市長あてに審査請求したという。
記者会見に同席した代理人弁…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル