「出るなら一緒に」同じ楽器の人がいる喜び 少子化、地域バンド模索

 少子化によって吹奏楽部員が少なくなった中学校で、学校を超えた地域の「合同バンド」として、吹奏楽コンクールの出場をめざす動きが出ている。

 7月24日、京都府北部。美しい木造校舎がある綾部市立何北(かほく)中の音楽室に「情熱大陸」のメロディーが鳴り響く。京都府吹奏楽コンクールに向けて練習しているのは14人の中学生で、そのうちの3人は約10キロ離れた八田(やた)中からやってきた。

 何北中ブラスバンド部の竹原清隆顧問が「自分たちが楽しんで吹くと、お客さんや審査員にも楽しんでもらえる。体で音楽にのっていこう」と声をかけると、両校の生徒たちのビートにのった演奏が輝き始めた。

 市の中心部から離れた田園地帯にある何北中は、全校生徒が40人でブラスバンド部員は11人。一方、全校生徒66人の八田中は吹奏楽部員が8人で、そのうち「コンクールに出たい」と希望したのは3人だった。

地域の吹奏楽、維持の模索

 3人だけで出場するのは、現…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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