伊藤和行
コロナ禍の影響で児童生徒が在宅でオンライン授業を受けるなどした際、その日数を記載する「指導要録」上の欄について、文部科学省は22日、「出席停止・忌引等の日数」という現行の名称を変えることを可能とする通知を教育委員会などに出した。受験生の保護者らから「オンラインという形で授業を受けているのに『出席停止』の欄に日数が記載されると、入試で不利になるのでは」などと心配する声が出ていた。
児童生徒がコロナの影響による分散登校などで登校しなかった場合、成績証明などの原簿として残す「指導要録」には、「欠席」ではなく「出席停止・忌引等の日数」の欄に日数を記載することになっている。
今回の通知では、欄の名称を変更する場合の例として「出席停止・忌引・その他出席しなくてよいと認めた日数」や「オンラインを活用した特例の授業・出席停止・忌引等の日数」を挙げた。名称変更するかは各教委などの判断に委ねる。
文科省は今月1日、入試の際に受験先に送る調査書に「出席停止・忌引等の日数」を記載しないよう求める通知も出していた。(伊藤和行)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル