東京・多摩地区を中心に300校以上の制服を手がける衣料品販売「ムサシノ商店」(武蔵野市)で制服の納入が遅れ、「入学式に間に合わない」と苦情や相談が相次いでいる。同社はホームページで謝罪し、都や自治体が対応に追われている。
「制服は届いていないですか」。6日、同社の都内各店にはひっきりなしに客が訪れ、店員に確認する姿があった。
6日、吉祥寺店に来た小金井市の女性(49)は、翌日が息子の都立高校入学式。合格発表日に学校で採寸して申し込み、4月上旬に届くはずだった。4日前から同店に電話をかけ続け、ようやくつながると「品物は本社にある。折り返し電話する」と説明されたきり、音沙汰がない。「息子は中学校の制服を着ていけばいいのかなと言い始めている。こんなことになるなんて」
思わぬ事態に学校や自治体も対応を迫られています。記事後半では制服メーカー社員らに聞いた「業界の事情」も紹介します。
電話ではらちがあかずに同店…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル