「刺されて物奪われた」はうそでした 捜査で矛盾判明、刺し傷も自作

 兵庫県警芦屋署は12日、芦屋市西蔵町の路上で9日早朝に「人が刺された」という110番通報があり、捜査の結果、けがをした男性のうそだったと明らかにした。

 署によると、この日朝に通報者が50代の知人男性を迎えに現場へ行った際、男性から「見知らぬ人に刺された」「かばんを奪われた」と聞き、通報したという。男性は実際に腹を負傷しており、病院に搬送された。

 署は強盗傷害事件として捜査。県警が犯罪情報などをメールで知らせる「ひょうご防犯ネット」でも「刃物使用の強盗事案の発生」と配信した。

 しかし、男性の説明と現場の状況が合致しない点が複数見つかった。その後の事情聴取などで、男性は自分で腹を2カ所刺したと認め、署は強盗は狂言だったと判断した。

 署は、男性がうそをついた背景は明らかにしていない。通報者は「知人が言ったことを通報した」と話しているという。(小田健司)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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