かんぽ生命の不正販売を報じたNHKに日本郵政グループが抗議していた問題で、抗議のきっかけとなった情報提供を求める投稿動画について、NHKが、郵政側から「削除なしに取材交渉はできない」と伝えらていたと明らかにした。郵政側はNHKから「取材を受けたら動画を消す」と言われたとし、「まるで暴力団」と強く批判してきたが、逆に自ら駆け引きを仕掛けていた可能性がある。
NHKは昨年4月にかんぽ生命保険の不正販売を報じる番組を放送後、続編に向けて情報提供を募る動画を7月7、10日にツイッターに投稿するなどした。郵政側は「内容が一方的で事実誤認がある」との文書をNHK会長宛てに送り、動画削除を要求した。
NHKが18日番組サイトで公表した経過説明によると、郵政側は「動画の掲載中止と会長名の回答文書なしに取材交渉はできない」として取材を拒否していたという。番組チーフプロデューサー名の回答文書も受け取らなかった。説明では、「暴力団と一緒と言われるような取材はしていない」としつつ、郵政側とのやりとりの中で動画の取り扱いに言及したことは認めている。
元総務事務次官で日本郵政副社…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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