「加害者を恨むのは違う」 涼宮ハルヒ手がけた母の死、息子への教え

 京都アニメーション放火事件から3年が経った。悲しみ、寂しさ、責任感……。大切な人を奪われた遺族らは、それぞれの思いを胸に日々を歩んでいる。(徳永猛城、茶井祐輝、原田達矢)

 「子どもに前を向かさないとあかん。余裕がなかった。精いっぱいだった」

 「涼宮(すずみや)ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」や「響け!ユーフォニアム」でキャラクターデザインを手がけた池田(本名・寺脇)晶子(しょうこ)さん(当時44)を亡くした夫の譲(ゆずる)さん(49)は、事件後の生活をそう振り返る。

 小学5年生になった息子には「母親がいないことは不幸ではない」と言い続けてきた。「母親がいないから僕は不幸だ」と思うことは、息子の人生に良くないと思うからだ。

 テレビで事件のニュースが流…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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