「助けてほしい」異常に気づいた中学球児 不安を和らげた好プレー

 短髪の中学球児たちのファインプレーが、一人の命を救った。

 12月7日午後5時半ごろ、岩手県一戸町。

 町立一戸中学校2年生の野球部員4人は、町内の裏通りで不安そうにたたずんでいるお年寄りの女性から声をかけられた。

 「道が分からなくなって。助けてほしい」

 辺りをキョロキョロと見回す女性。白いジャンパーを着込んで、傍らには荷物が入った手押し車。腰を丸めて立っていた。付近に街灯はなく、日が暮れて薄暗い。歩道がなく、車両が行き交う時は危険だ。

 野球部の練習帰りだった4人は、すぐに異常に気づいた。とっさに交番に連れて行こうと判断し、「こっちです」。女性のペースに合わせてゆっくり歩き、約400メートルの道のりを優しく誘導した。

暗がりの中、中学球児に付き添われて交番に向かう女性。不安そうな様子は少しずつ消えていった……

 女性は目の病気を患っていた…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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