「動くな」と叫び、また2発　隊員2人、制止しようとして撃たれたか

　岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で男性隊員3人が銃で撃たれた死傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された自衛官候補生の男（18）が、亡くなった25歳の隊員に向けて銃を1発発砲後に「動くな」と叫び、続けて死傷した2隊員に発砲したことが捜査関係者への取材でわかった。岐阜県警などは居合わせた隊員らに聴取するなどして、当時の詳しい状況を調べている。

　男が「止めようとした人は殺すつもりはなかった」と供述していることも判明。県警は、亡くなった25歳の隊員が発砲前の男の不審な挙動に気づき、制止しようとして巻き込まれた可能性もあるとみている。

　事件は14日午前9時10分ごろに発生。捜査関係者によると、男は同射撃場のレーンに入る前の待機場所で、持っていた銃に勝手に弾の装塡（そうてん）を開始。上官らに注意されたが無視をして装塡を続けたという。

訓練最終日、狙われた教育隊員

　男は立ったまま、最初に正面…