19日午前2時40分ごろ、北九州市小倉北区魚町4丁目の「旦過(たんが)市場」から火が出ていると119番通報があった。市消防局などによると約9時間後にほぼ消し止められたが、市場北側と東隣の新旦過横丁の計約1600平方メートルにわたる多数の店舗が焼けた。関係者によると被害は40軒を超すとみられるが、けが人は確認されていない。
旦過市場はJR小倉駅から約600メートル南にあるアーケード街で、鮮魚や野菜、飲食店などが110店ほど密集する。100年を超える歴史があり、「北九州の台所」と呼ばれて親しまれている。新旦過横丁には飲食店が約30店集まる。
現場には消防車両27台が出動し、はしご車やビルの屋上から昼ごろまで放水。大勢の買い物客や通行人が見守った。木造店舗が集まっており、夕方になっても、倒壊する恐れのある建物を重機で崩しながら焼損状況の確認が続いた。
市消防局の坪川冬嗣・消防司令補は午後3時過ぎ、報道陣に「全体的に激しく燃え、崩れている。完全に再出火の恐れがなくなるまで活動を継続する」と話した。
「うちの市場も一度火がついたら…」 高まる危機感
旦過市場の火災に、木造店舗が並ぶ他の市場も「人ごとではない」と危機感を強める。
「博多の台所」として親しまれる柳橋連合市場(福岡市中央区)。松尾健一郎・協同組合理事長(60)は「うちの市場も木造が多く、一度火がついたら燃え広がってしまう」。
昭和から続く市場はたびたび…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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