「北部中南東」って? 方角不明の交差点、由来を調べた

 愛知県豊橋市にある交差点「北部中南東」。先日ツイッター上で「とりあえず西ではないこと以外わからない」と話題になりました。現地を訪ねてわかったのは、どこで区切るかがポイントということでした。

 豊橋市の国道1号にある北部中南東の交差点。信号機の上に設置された看板には、ローマ字で「Hokubuchu nanto」と読み仮名が書かれていました。「北部中」「南東」と区切るようです。

 交差点の近くには「豊橋市立北部中学校」があります。どうやら「北部中の南東にある交差点」ということのように思えますが、地図で見ると交差点の位置は北部中の南西にあたるため、何だかややこしい感じがします。

 国土交通省名古屋国道事務所によると、交差点名を記した看板が設置されたのは1987年。詳しい記録は残っていませんが、「北部中学校と方角を組み合わせたもので、おそらく間違いない」とのこと。

 交差点名は通常、役所や警察などに意見を聞いた上で決めているため、地元で使われている名称をそのまま名付けることが多いそうです。

 北部中の南西にあるのに南東となっている点については、「北部中の南東に面した道路と、国道1号が交わったところにある交差点だからではないか」と担当者は推測します。

 名称が話題になったことについては、「確かに初めて見た方は驚かれるかもしれませんね。わかりにくいことで話題になっているので、ちょっと複雑な心境です」と話していました。(若松真平)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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