全国の警察本部の捜査担当課長らを集めた会議が26日、東京都内で開かれた。警察庁の露木康浩長官は、被害が深刻化している特殊詐欺について都道府県警の垣根を取り払って新たな協力体制を作り、一体となって捜査を行うよう指示した。
露木長官は、SNSで実行役を募集する手口が特殊詐欺や強盗などに拡大していると指摘。和歌山市で岸田文雄首相が襲撃された事件や、長野県中野市で猟銃で警察官らが殺害された事件など、「殺傷能力の高い凶器を使った凶悪事件が相次ぎ、社会に不安を与えている」と述べた。
SNSなどを通じて緩く結びつき、特殊詐欺や強盗を行う「匿名・流動型犯罪グループ」を「治安上の重大な脅威」と位置づけ、グループの首謀者や指示役の摘発を進めるよう指示した。
会議には、警察庁の幹部らと都道府県警の刑事部、組織犯罪対策部門の課長ら合わせて約330人が出席した。(編集委員・吉田伸八)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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